導入事例インタビュー

「辞めるって聞いてから」では、もう遅い。現場の声を組織で共有し、早めに救える仕組み作りへの挑戦

太平ビルサービス株式会社
規模
大手
エリア
石川県
区分
1号警備2号警備
課題
離職予備軍の早期検知情報の属人化解消
活用機能
記録機能音声入力AI文字起こし対応事項の可視化

現場で拾った声を組織で共有し、離職を防ぐ。太平ビルサービス株式会社様のスマート巡察活用事例

現場の声を拾っていたつもりでも、その情報が特定の担当者の中に留まってしまうことは、珍しくありません。太平ビルサービス株式会社様も、同じ課題に向き合っていました。 今回は、金沢に本社を置く総合ビルメンテナンス企業・太平ビルサービス株式会社の営業兼 警備課 課長・前田正太様に、「スマート巡察」導入の背景や導入後の変化、今後の展望についてお話を伺いました。

今回お話をお伺いした方

太平ビルサービス株式会社 営業兼 警備課 課長 前田正太 様

この事例のポイント

  • 課題:現場で拾った声が特定の担当者に留まり、組織で共有されないまま退職に至るケースがあった
  • 使い方:指導記録・会話内容をスマホやPCで記録し、管理部門内でリアルタイムに共有できる体制に
  • 成果:情報の早期共有により対応が後手に回ることが減り、こうした要因による退職を抑制できている

導入企業について

太平ビルサービス株式会社は、石川県金沢市に本社を置く総合ビルメンテナンス企業。清掃・設備管理・工事・マンション管理など幅広い事業を展開する中で、警備(1号・2号)も主要な事業の一つとして手掛けている。

金沢本社のほか福井営業所を持ち、能登エリアの七尾には警備員約60名が在籍。長年にわたり地域のビル管理を支えてきた実績を持つ。

導入前の課題:現場の声が、担当者の中に留まっていた

straya 橘

導入前は警備員さんへのフォローはどのように行われていたんですか?

前田様

在籍する警備員に対しては、毎月実地指導(=巡察)を行っていました。その中で現場の声をしっかり聞いて、雑談も含めたやり取りから仕事上の苦労や不満を拾い上げて解決していくことが、定着率の向上につながると考えていたんです。

straya 橘

実際に巡察をされる中で、どんな課題を感じていましたか?

前田様

管理部門の人数が限られているので、巡察に割ける時間にはどうしても限りがあって。それに、現場で聞き取った内容が特定の担当者の中に留まってしまって、組織として共有されないまま不満が解消されず、退職に至ってしまうケースが、実際にあったんですよね。

straya 橘

具体的にどのような出来事があったのですか?

前田様

以前、能登の地震で被災された警備員の方がいて、住まいの都合で金沢に出てくることになった時期があったんです。年齢のこともあって、うちではもう難しいかなと、そのまま退職という扱いになってしまって。

ただ、後になって別の警備会社さんから「この方どうでしたか」という前職確認の連絡が来て、実はまだまだ警備員として働ける状態だったということがわかったんです。当社としては活躍できる警備員が1人減って終わってしまったという結果です。辞めるとなる前に、こちらでその情報を把握できていれば、違う話や退職を防ぐことができたかもしれないな、と。

straya 橘

その情報は本人からは伝わっていなかったんですか?

前田様

現場の担当者は把握していたと思います。でも、そこから私たち管理部門には情報が上がってこないし、こちらからも聞きに行っていなかったので、結局は「歳だから」という扱いのまま、退職されてしまって。もったいなかったな、と今でも思っています。

太平ビルサービス株式会社の皆様

決め手:段階的に始められて、現場の負担にならないこと

straya 橘

導入の決め手になったポイントを教えてください。

前田様

いくつかあるんですが、まず対象警備員数に応じた料金体系だったので、いきなり全員ではなく試験的・段階的に導入できた点は大きかったです。あとは、新たにハードを用意する必要がなくて、手持ちのスマホやPCでそのまま利用を開始できたのも助かりました。

straya 橘

指導実施簿の作成の効率化という点においては、何かしら検討されていましたか?

前田様

巡察の記録をPDFで出力できるので、指導実施簿作成の手間を省けたのも良かったです。

それと、管理部門が忙しくてコミュニケーションが薄くなる時期でも、「対応事項」を使えばやるべきことが可視化されて、特定の担当者に属人化していたタスクを他のスタッフでも引き継げるようになったので、結果として従業員の不満を抑えることにも繋がると考えました。

straya 橘

巡察を担当する方自身にも変化はありましたか?

前田様

そうですね。巡察を行う担当者自身にも作業標準の理解が求められるので、「指導する側のスキルアップ」と「指導内容の標準化」という側面も期待していましたし、現状少しずつ変化してきている実感があり、手応えを感じています。

導入後の変化:情報が、組織の中で動くようになった

インタビューに応じる前田正太様
straya 橘

実際に使ってみて、どんな変化がありましたか?

前田様

管理部門スタッフと警備員の間、それに管理部門スタッフ同士のコミュニケーションが増えて、人事に関わる情報交換が活発になりました。

現場で把握した職場の不満とか人間関係の悪化を、管理部門内で早い段階から共有できるようになったので、対応が後手に回ることが減りました。結果として、こうした要因による退職を抑制できています。

straya 橘

指導実施簿の作成の効率化においては、効果は感じられましたか?

前田様

音声入力とAIによる文字起こしを活用することで、実地指導の記録にかかる負担は軽減できていますね。AIの分析も予想以上にちゃんとできてるなという印象です。

straya 橘

実際の運用で何か工夫されていることってありますか?

前田様

指導って、いきなり業務の話から入っても現場の人はもう身構えちゃうので、「最近調子どう」というところから入って、良かった点・改善してほしい点を挟んで、最後にまた良かった話で締める、みたいな流れを意識しています。

そういう会話の中身も含めて記録に残せて、組織で共有できる形になったのは大きいですね。

今後の展望:別拠点にも同じ仕組みを

straya 橘

今後、他の拠点への展開もお考えなんですか?

前田様

はい。金沢が本社ですが、福井にも営業所がありますし、七尾には警備員が60名ほどいるんです。同じように巡察でどんな話が出ているのか、というのはやっぱり見たいですね。

straya 橘

これから他拠点含めて、どんな活用をしていきたいですか?

前田様

金沢で積み上げてきたやり方を、七尾や福井にも広げていきたいですね。それと、今回のような『辞める前に気づく』ということを、もっと当たり前にしていきたいと思っています。

同じ課題をお持ちの方へ

  • 現場の声が特定の担当者の中に留まってしまい、組織として活かしきれていない
  • 「辞める」と言われる前に離職兆候に気づけるようになりたい

と感じる方は、お気軽にご相談ください。

前田様、ご多忙にもかかわらず本インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。 現場で拾った声を担当者だけに留めず、組織で共有して「辞める前に気づく」ことを当たり前にしていこうとされている太平ビルサービス様のお取り組みを、七尾・福井への展開も含め、引き続きご支援してまいります。

会社概要

会社名
太平ビルサービス株式会社
本社所在地
石川県金沢市
主な事業
総合ビルメンテナンス(清掃・設備管理・工事・マンション管理・警備)
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