現場と管制の“世代間ギャップ”を、巡察データでつないだ。 ミカドセキュリティー株式会社様の取り組み
現場に立つ警備員と、配置を采配する管制担当者。同じ会社で働いていても、年齢や世代が違えば、伝え方ひとつで受け取られ方は大きく変わります。
長年の勘と経験で埋めてきたそのギャップを、どう仕組みとして継承していくか。多くの警備会社が抱える難題です。
今回は、同じ課題に向き合い「スマート巡察」を導入されたミカドセキュリティー株式会社の代表取締役・長谷川淳様に、導入の背景や現場で感じた変化、今後の展望についてお話を伺いました。
目次
導入企業について
ミカドセキュリティー株式会社は、警備大手・テイシン警備グループの一員として、2号警備(交通誘導警備)を中心に事業を展開する企業です。
今回インタビューをさせていただいたのは、代表取締役の長谷川淳様。
同社では経験豊富なベテラン警備員が多く在籍しており、年齢を重ねた警備員から若手の警備員まで幅広い年代の方が活躍していることが特徴です。
今回スマート巡察を導入したのは、営業所の中でも比較的在籍数の少ない南浦和支社から開始しました。
導入前の課題:世代間ギャップと、紙による属人的な管理
前述の通り、幅広い年代の方が活躍しているため「当社では、現場で勤務する警備員と配置を担当する指令室(管制)の担当者との間で、年齢や世代の違いから考え方にギャップが発生しやすく、コミュニケーションや指導方法に課題を感じていました」と長谷川様は振り返ります。
加えて、指導実施簿は各支社ごとに紙で管理されており、その運用は特定の担当者の経験や勘に頼る属人的なものでした。採用してもすぐに離職してしまうケースが少なくないことも、同社にとって長年の課題だったといいます。
こうしたギャップをどのように埋め、より効果的な指導につなげられるかを検討していたタイミングで、straya社から「スマート巡察」の提案を受けたことが、導入のきっかけとなりました。

変化・成果:見えなかったものが、見えるように
「AIを活用して警備員とのコミュニケーション内容を蓄積・分析し、一人ひとりに適した指導方法のアドバイスを受けられる点に魅力を感じました。世代間のギャップという課題の解決だけでなく、警備員の定着率向上や離職率の低下にもつながると考え、導入を決めました」(長谷川様)。
導入後、最初の変化を実感し始めたのは運用開始からおよそ1ヶ月後だったといいます。
世代差によるギャップの改善
「導入後は、警備員が仕事やプライベートで抱えている悩みを管理職が把握しやすくなり、その情報を共有した上で最適なコミュニケーションを取れるようになりました。
また、日々の指導内容やお客様からの評価が蓄積されることで、警備員一人ひとりの特性や成長が可視化され、能力や年齢差によるコミュニケーションの課題も少しずつ改善されていると感じています」(長谷川様)。
見えるようになった、内勤者の気遣い
「もうひとつの大きな収穫は、内勤の巡察担当者が現場でどんな風に警備員をケアしているかが見えるようになったことです。
夜勤の現場にもきちんと足を運んでいること。夏場は熱中症に気をつけるよう声をかけていること。こうした日々の細やかな気遣いが、記録として可視化されるようになりました。
これまでは「頑張っているはず」という感覚値でしか把握できなかった巡察担当者の働きぶりが、今では具体的な行動として見えるようになっています。」(長谷川様)。
声なき不満を、音声データが拾い上げる
音声データを通じて、警備員本人が言葉にしていなかったトラブルや不満の兆候を拾えるようになったことも、大きな成果のひとつです。そうしたシグナルを起点に、管理職側から先回りしてコミュニケーションを取れるケースが生まれています。
組織全体での変化
「管理職全員で情報や課題を共有できるようになったことで、組織全体で一貫した指導ができるようになった点も大きな成果だと感じています」(長谷川様)。
勘や経験だけに頼らず、組織として警備員一人ひとりと向き合える体制が整いつつあります。

今後の展望:一拠点から、全営業所へ
今回導入したのは、営業所の中でも比較的在籍数の少ない南浦和支社からでした。少人数規模のスタートながら、内勤者と警備員それぞれの様子が具体的に見えるようになり、離職予備軍の兆候も検知できている手応えを感じています。
「少ない人数、少ないデータ量でも、これだけ多くの内勤者や警備員のことが見えるようになった実感があります。次のステップとして、全営業所の巡察データを収集・活用できれば、もっと大きなインパクトを出せるのではないかと考えています」(長谷川様)。
組織としても、巡察業務をより強化できる体制を目指しており「その中核を担うツールになっていくだろうと思っています」(長谷川様)と、今後の展開に期待を寄せています。
同じ課題をお持ちの方へ
- 警備員と管制担当者の間で、世代や年齢によるコミュニケーションのギャップを感じている
- 指導実施簿の管理が拠点ごとにバラバラで、属人化している
- 警備員が言葉にしていない不満や離職の兆候に、もっと早く気づきたい
という方は、お気軽にご相談ください。
長谷川様、ご多忙にもかかわらず本インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
巡察での会話や日々の気遣いを記録に残し、世代を超えたコミュニケーションや組織全体での指導につなげているミカドセキュリティー様。南浦和支社での取り組みを、今後さらに広げていくために、引き続きご支援してまいります。
会社概要
- 会社名
- ミカドセキュリティー株式会社
- 代表者
- 代表取締役 長谷川淳
- 主な事業
- 2号警備(交通誘導警備)
