導入事例インタビュー

アナログ管制の限界を突破。開業と同時に導入したくもかんがもたらした効率化。

今回は、電気工事(インターネット回線工事)を中心に長年事業を展開され、令和7年より新たに警備事業を立ち上げられた株式会社ラプラスプラス様にお話を伺いました。同社の指導教育責任者である笹部様より、「管制を効率化して時間を確保することで生まれる余裕」「警備員とのコミュニケーションに対する考え方」などをお話し頂いております。

笹部様について

 

まず、貴社について教えてください。

 

平成7年創業で、元々は電気工事を受けていました。自社の工事も警備員不足で進捗が止まることがあり、それならば内製で警備員を抱えようという話になって今年事業を開始しました。

 

笹部様のバックグランドもお聞かせいただけますか?

 

当社には2025年4月から入社しております。警備業の経験は5年ほどあり、指導教育責任者として入社しました。

 

くもかん導入前の課題について

 

くもかん導入前にはどんな課題がありましたか?

 

正直、警備員数が少ないうちは電話などのアナログ手段でやれると思っていました。
ただ、同業他社がアプリで上下番管理をしている例は聞いており、実際に現物も見た事があって「これは便利だ!」と感じていました。
お金もかかるし最初は使えないかな、と考えていた中で社長の中西からデジタル化の相談を受けたので、使い始めました。

仮にアナログな手段で管制を行っていたら、とても時間が足りなかったと思います。
そうなると自分のストレスも増えてしまい、下手したら退職を検討する可能性もあったと思います。とにかく管制は時間がかかりすぎることが課題でした。

 

その課題による損失はどのようなものがありましたか?

 

時代的な背景もあって不要な時間を削減する、有意義な時間を確保することが重要だと考えていました。
余った時間は警備員とのコミュニケーションに充てても良いですし、自分のプライベートの時間にしても良いです。
とにかく無駄な時間を省きたかったんです。

 

くもかん導入について

 

くもかんを初めて知ったきっかけは何でしたか?

 

社長の中西がネット検索で見つけてstrayaさんへ問い合わせをしました。
中西自身もデジタル化の重要性を考えていたようで、色々と調べてくれていました。

 

お話しを聞いた上で「くもかん」を選んだ決め手は何でしたか?

 

そもそも私が中西から聞いたのはくもかんだけでした。
使いやすそうだと感じましたし、何より私自身システム化の考えが強かったので、「やったー!」という感じ、両手をあげてバンザイ状態でした。笑

後々、人が増えたら社長に提案しようと考えていたのですが、社長から開業のタイミングで話してもらえたのは嬉しかったです。
開業時はなるべくコストを抑えてやるべきだと思っていましたが、今思えばスタート時から導入して本当に良かったと思います。

 

 

くもかんを使ってみて

 

新規開業に伴うご利用開始でしたが、そもそも業務オペレーションが定まっていない中でのシステム導入は一定のハードルがありそうです。そんな中でもスムーズにご利用頂けた経緯やコツをお聞かせください。  

 

実は、システム化の考えはあるものの、私自身IT関連が苦手なんです。
そんな中、strayaの皆さまが親身にフォローしてくれました。一緒に画面を見ながら配置を行ってくれたことや、困った時にすぐ連絡ができたことが使えた唯一にして最大の理由です。

 

警備員さんからはどんなお声がありましたか?  ご案内のコツもあればぜひお聞かせいただきたいです。

 

若い方からは好評でしたし、中年の方もある程度の期間で慣れてくれました。
逆に、高齢の方でどうしても使えないという方には無理に進めないようにしています。とは言っても9割の方が使えており、ガラケーの方が使えていないくらいです。  意外にも、全体的に良い反応が多かったと思います。

案内方法としては、新人研修の最終日に1時間確保してアプリのダウンロードから使い方説明まで行っています。
最後の1時間で、勤務指示、上下番、警備報告書までシミュレーションをしています。

 

当初想定されていた課題はどの程度解決されましたか?  

 

ほぼ解決しています。アプリが使えない1割の方が電話をするぐらいです。
管制として良い意味で楽ができており、有意義な時間が創り出せていると感じています。

 

警備員とのコミュニケーションについて

 

くもかんではアプリを通じて警備員から満足度を回収し、日々の配置やコミュニケーションにご活用頂いております。
貴社でも良い事例があったと伺っておりますが、詳細をお聞かせ頂けますか? 
 

 

アンケートで低い満足度が回答された場合はすぐに電話するようにしています。
不満を聞き、内容次第では翌日の現場を変えることもあります。
一番良いのは警備員が嫌な思いを我慢しなくて良いことです。自分から電話で不満を言える人だけではありません。
そういう方はアンケートがなければ不満を内に秘めたまま、最後のアクションとして「辞めます」と言われてしまうので、その手前で気づけてコミュニケーションを図れることが良いと思います。

 

一例として、現場監督さんとの折り合いが合わず低い満足度を回答されたことがありました。
執拗に怒鳴られてしまい、現場を変えてほしいという声です。この業界でよく聞くような同僚との人間関係に関する声は割と少ないですね。

 

そういった場合は、監督さんと相性が良い警備員をローテーションで探しています。
誰も合う警備員がいなければ、最終的に私が直接監督さんと交渉するしかないのですが、アンケートでの不満回収→ローテーションのサイクルで交渉を回避できています。
前職では外回りで監督さんとの交渉や謝罪が多かったので、これは非常に大きな効果ですね。


 警備員さんからのお声

 

あまりないのですが、そもそも警備員とのコミュニケーション機会が物理的に減ってしまうことはあります(詳細後述)。
明細書を渡す、制服交換ぐらいでしか会わなくなりますね。
ただ、先ほどお話しした通り、離職に直結する肝心なコミュニケーションのきっかけはむしろ増えていると感じていますので、警備員からの評判も悪くないと思います。

 

警備員の皆様に心地よく働いていただくためには上記のようなコミュニケーションが欠かせないと思います。
しかしながら、これを蔑ろにしてしまう警備会社様があることも事実です。そんな会社様に向けて、笹部様からアドバイスを頂けるとしたらどんな内容ですか?

 

真の意味でアットホームというか、警備員さんを大切にするためにはコミュニケーションが重要で、離職率に大きく影響すると思います。
中には警備員を頭数としてしか見ていない企業もあるかもしれませんが、本来は警備員の状態や直近の勤務状況を考慮して配置したり、そこを察知するためにコミュニケーションを図るべきだと思います。
アドバイスという訳では無いですが、警備員が現場に出てくれるから自分の給与が支払われていることを忘れないよう、私自身は日々意識しております。

 

今後の展望

 

今後、くもかんには何を期待しますか?

 

警備員同士のコミュニティ機能があるといいですね。 警備員同士で会話する機会が少なく、中には事務所で色々な話をしてくださる警備員もいます。恐らく話す場所が少ないんですよね。そういった警備員同士がコミュニケーションを図れるような環境があると良いと思います。

逆に、欠点としては電話での上下番と比較してコミュニケーション頻度が物理的に減ってしまうことがあります。それによる時間確保を目的にくもかんを導入しているので狙い通りなのですが、意識的に警備員へ目を向けて話し掛けないと関係が希薄になってしまいますね。

上記ができればこれ以上進展はないと思えるぐらい、神様のようなツールです。だいぶアップデートもされましたし、大変助かっております。

 

1年後、どんな状態になっていたら成功でしょうか。

 

会社としては、当然警備員数と案件数が増えることですね。
個人としては離職数が少ないこと、入社して良かったと思ってもらえることです。

 

最後に、くもかんはどんな企業におすすめですか?

 

人がたくさんいる企業におすすめです。管制業務が多忙なので。
導入タイミングできちんと警備員に話せば使ってもらえますし、これほど管制業務を楽にできるシステムはないと思います。コミュニケーションを大切にしている企業にもおすすめですね。
と言うか、個人的には使わない理由がないと思います。

 

 

本日は、株式会社ラプラスプラスの笹部様よりお話しをお聞きしました。 新規開業と同時のくもかん導入、警備員さんとのコミュニケーション、今後の展望など、幅広くお話しをお聞かせいただきました。 開業と同時にシステム導入を決断されたからこそ、最初から効率的な管制業務を実現でき、警備員の不満まで察知できているお姿が印象的です。 「うちでも使える?」「まずは話を聞いてみたい」など、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!

会社概要

会社名
ラプラスプラス株式会社
所在地
〒435-0045 静岡県浜松市中央区細島町5-2 ビジネスパーク細島 2号
設立
令和4年3月1日
ホームページ
rapraspras.com
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